針灸指圧自然堂のロゴ

開設28周年、安心と信頼の鍼灸院
世田谷区祖師谷大蔵下車 徒歩2分

『循経考穴編』について

作者不詳

本書は三部構成になっており、初めの部分は十四経についてそれぞれの経穴の位置、刺灸法、主治が記されています。次に奇経について、最後に内景図が記載されています。

十四経部には、実に多くの文献が引用されています。黄帝内経・甲乙経・難経・脈経・明堂訣式・千金方・外台秘要・明堂経・銅人経・鍼灸大成・滑氏十四経発揮・鍼灸資生経・鍼灸集書・奇経八脈考など。また、凌氏針集と竇氏針書の内容もみられます。これらの引用から判断して、編纂された時代は、清・康煕ではないかと考えられています。

循経考穴編 現在、『循経考穴編』が収録されている『針灸名著集成』華夏出版社は絶版で、日本では入手が困難です。もちろん、『循経考穴編』の和本は発売されいません。

中国本も絶版になるとなかなか再版されないところは、日本と同じです。数年前に代々木のT書店で見た記憶があっただけに、悔しい思いをするわけで…。 いろいろと書店を調べたが手に入らず、半年ほどかかってやっと中国の古書店から入手することができました。東洋医学関係の本はある時に買わないとダメですね。

現代中医の書籍を読むと、時々『循経考穴編』が引用されているのを目にします。いままで、それほど気にしてはいなかったのですが、竇氏鍼法を調べるうちこの本にたどり着いた次第です。 同じような境遇の方も居られるかもしれないのでテキスト化してUPすることにしました。何かの参考になれば幸いです。

テキストとしては良質ではないようですが、上海科学技術出版社(1959年11月新1版、印数1-6000)の内容を底本としました。十四経部の書式は十四経発揮に比べてやや複雑になっており、3つの段落と脚注により構成されています。初めの段落で主に臓腑・流注の説明、次に経穴名の説明、さらに各経穴の説明となっています。是動病・所生病は霊枢・経脈篇とほぼ同じ内容です。

ここでは読みづらくなる為、段落を加えないことにします。後に、PDFをUPする予定ですので、そちらでご確認ください。全くリアクションがないので、予定は未定ですがね~。
各経絡の項目に<h2></h2>を加え分かりやすくしました。

□は脱字の意。原文のまま転記。
■、●は変換できない文字。後に、注記を付ける予定。
新・東洋医学辞書V7[ユニコード辞書]を使用し作業しているので、載せていない方は文字によって?の可能性があるので、ご注意のこと。

参考文献:『針灸名著集成』黄龍祥 主編 1996, 華夏出版社