訪問リハビリマッサージ
1998 年から多くの医療機関のご協力を得て、ご家庭でリハビリ訓練に取り組まれている方や寝たきりのお年寄りの方、要介護の方々を支援しています。脳卒中後遺症(脳梗塞・脳卒中など)の筋麻痺や関節の拘縮の改善にマッサージや運動法はたいへん効果的であり、寝たきりの予防を助けます。
医師の同意書があれば、医療保険・後期高齢者医療療養費を利用できますので、自己負担が少なく継続して受けることができます。また、このサービスは介護保険の枠外ですので、介護保険や通院との併用が可能です。
訪問(在宅)マッサージの特徴
- ご自宅でマッサージや運動法を受けることができます
- 1回の施術時間は20分〜30分ほどです
- 1割負担であれば、1回あたり210円〜400円ぐらいの療養費です
- 往療料も保険費用に含まれます
- 施術回数や期間についての制限はありません
- 介護保険や通院との併用が可能です
- 介護保険の枠外ですので、ケアプランの必要がありません
- 医療助成費対象となる場合があります
リハビリマッサージについて
マッサージというと凝った筋肉を揉んだり、押したりするイメージがありますが、ここで行われるマッサージは関節運動や筋膜リリースによるマッサージテクニックです。
痛みを伴わず、筋肉や関節を傷めることなく生体レベルを活性化できるたいへん効果的な方法です。下記のような効果が期待できます。
- 筋麻痺や関節拘縮の改善・予防・維持
- 血行を促進し、筋緊張を緩和
- 痛みの緩和
- こころとからだの緊張を緩和
- 退院後のケアサポート
- 寝たきり・褥瘡(じょくそう)の予防
関節を運動させると、それに伴い筋肉が運動し、局所的な血流が改善され、さらに全身的循環機能も促進されます。血行促進により浮腫の改善、筋力回復・増強、組織の活性化、褥瘡の予防などが期待できます。
筋力低下は生命力の低下につながります。筋力を回復、血行を促進することで生命レベルを高め、できるだけ寝たきりから開放し、座位、そして立位へと導きます。寝たきり状態から座位になるだけでもからだに重力が加わりますので、筋力低下の防止・ADLの向上につながります。
対象疾患について
脳卒中後遺症などによる筋麻痺や関節拘縮が主な対象です。医師の同意書があれば、寝たきりの方・介護者が必要な方もリハビリマッサージを受けることができます。
歩行の困難な方に限り往診いたします。
このような症状に
筋麻痺、関節拘縮、筋固縮、筋萎縮、運動機能障害、四肢筋肉低下
病名(上記症状があり、医師の同意書があるもの)
脳梗塞後遺症、脳出血後遺症、脳疾患障害後遺症、多発性脳梗塞、変形性腰痛症、変形性膝関節症、変形性脊椎症、慢性関節リウマチ、多発性関節リウマチ、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎損傷、大腿骨頸部骨折、四肢筋萎縮、パーキンソン病、ギランバレー症候群、閉塞性動脈硬化症、術後の筋麻痺・筋拘縮 など
手続きについて
手続きに必要なもの
- 同意書(専用の書類が、当センターに用意してあります)
- 保険証(医療保険・後期高齢者医療制度など)
同意書は3か月ごとにかかりつけの医師の同意が必要となります。
1か月ごとに保険者に申請書を提出いたします。月末に申請書の内容をご確認の上、ご署名と捺印をお願いしています。
往診可能な地域
現在、世田谷区祖師谷・上祖師谷・千歳台・砧・成城・粕谷・南烏山地区を中心に往診しています。自然堂(祖師谷3丁目)から直線距離で4キロ程の地域まで往診が可能です。交通手段はバイクを利用しています。
療養費
マッサージ
例、治療院から4キロ以内で、マッサージによる施術を行うと…
(100~170)+230=330円~400円(1割負担)
(300~510)+230=530円~740円(3割負担
鍼灸(はりきゅう)療法
中国では脳血管障害(脳卒中・脳梗塞など)の後遺症に対して積極的に鍼灸が行われております。実際、中国の病院まで行かれて鍼灸を受けられたという日本の方もおられるようです。日本では制度上、片麻痺や拘縮に対して鍼灸の保険が適応になっておりませんが、下記症状があれば、保険による鍼灸が可能です。
対象疾患
- 神経痛
- リウマチ
- 頚腕症候群
- 五十肩
- 腰痛症
- 頚椎捻挫後遺症
療養費
はり・きゅう併用:150円(1割負担)、450円(3割負担)
はり、又はきゅう:160円(1割負担)、470円(3割負担)
交通費:当センターから4キロまで230円(1割負担)、690円(3割負担)
例、当センターから2キロで、腰痛に対して鍼灸で行うと…
160+230=390円(1割負担)、470+690=1160円(3割負担)
手続き方法は、マッサージと同じです。
上記対象疾患ではりきゅうを行う場合、医療機関との併用はできません。