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開設27周年、安心と信頼の鍼灸院
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自律神経と鍼灸

自律神経の働き

自律神経の働きについて、簡単に整理しておきましょう。

自律神経は呼吸や血液循環、消化作用など、生命維持に大切な機能を司どっています。一日24時間、365日昼夜問わず、オートマチック機能のように制御されており、自分の意思でコントールすることはできません。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、通常はシーソーのようにバランスが保たれています。昼間の活動時は交感神経が働き、休息時や夜間の睡眠時は副交感神経が優位に働きます。自動車のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)に例えると理解しやすいかもしれません。

自律神経の働き

交感神経の活動は「闘争と逃走」ともいわれ、生体が生命の危機にさらされると強く反応します。日常生活では運動時・環境の変化・精神的なストレスなどに対応して、血管の収縮、血圧の上昇、心拍の亢進、発汗の増加など、各器官に作用します。

一方、副交感神経の活動は、血管が適度にゆるみ、血圧が低下し、リラックスした状態です。緊張した状態ですと腸の蠕動運動が抑制されますが、リラックスすると腸の動きがよくなるので、お腹がグルグル鳴ったりします。

自律神経失調症

自律神経症状や不定愁訴があるけれど、検査をしても器質的病変が見つからない場合や心理的要因によって自律神経症状を生じる状態を自律神経失調症といいます。自律神経的症状には、めまい、のぼせ、冷え症、発汗、頭痛、頭重感、動悸、息切れ、胸部圧迫感、下痢、不眠などがあります。

過度なストレスや緊張状態、不規則な生活が続くと、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が過剰に働きます。その結果、血管が収縮した状態となり、血液の循環が悪くなります。からだのだるさ、疲労、やる気が出ない、肩こり、腰痛などは自律神経が原因かもしれません。

男性は30代から、女性は40代以降、副交感神経の働きが低下すると報告されています。副交感神経が弱くなると、交感神経の働きが強く作用しますので、血行が悪くないやすい状態となります。若い頃のように一晩寝ればスッキリ体調が回復、とはいかなくなります。

自律神経と「気血」の関係

東洋医学の文献には自律神経についての言及はありませんが、「気血」の働きと相違点が多いので簡単に紹介します。

経絡の働き

私たちの体は経脈というネットワークで全身くまなく覆われており、そこを気血が巡り、各組織器官(五臓六腑、眼耳鼻口唇舌など)に栄養を与えていると考えられています。スムースに気血が流れている状態は正常であり、気血が滞ると病(症状)を生ずることになります。

経脈を流れる気を神経(自律神経)の働き、血は血流(血管)と仮定すると、経脈の滞りをを改善(疏通経絡)することで、自律神経の乱れも調整することができると考えることができます。

不定愁訴は「肝気鬱滞」が考えられますので、「気滞」や「肝」(臓腑弁証)の病証として施術を行います。理論展開は強引ですが、器質的ではなく機能的な症状は、鍼灸の得意とする分野です。

自律神経を整えるには施術を受けるだけでなく、生活習慣を見直すことも重要です。運動・飲食・飲酒・喫煙・睡眠・仕事・生活環境・メンタルヘルスなど。

気持ちは20代でも、からだは年々変化していきますので、だんだんと無理がきかなくなります。いままで出来ていたことができなかったり、徹夜すると疲れが回復しないなど、気持ちとからだの状態に差が生じてきます。現状を受け入れることも大切かもしれませんね。

是故聖人不治已病治未病、不治已乱治未乱、此之謂也。『霊枢』四気調神大論

「優れた人は病気になってから治療をするのではなく、病気になる前に予防するのであり、国を治めることでも騒乱が起きてからでなく未然に防ぐことが大切である」と説いています。

ブログの記事も参考にして下さい。(江戸期の鍼灸書「鍼灸抜粋」を読んで考えた

雲海の情景

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