鍼灸マッサージの施術後について
施術後、お風呂に入ってもいいですか
施術前後約1、2時間は、できるだけお風呂や食事は控えて下さい。
施術後は血行が良くなっており、からだの内部で変化が起きています。急激な刺激はのぼせたり気分が悪くなることがあります。施術後水分(温かいものがよい)を補給してゆったりとくつろぐ方がよいでしょう。
施術後、お酒を飲んでもいいですか
施術後のお酒はおいしく感じられることが多いようです。しかし、炎症や痛みがある場合は控えた方が無難です。できればゆったりとくつろぐ方がよいでしょう。
二日酔いに鍼灸は効果がありますが、「酔っぱらい」の施術はお断りしております。
副作用はありますか
薬によるような副作用はありませんが、施術の後にからだに色々な症状の出ることがあります。これを漢方用語で瞑眩(めんげん)と云います。
例えば、だるさ・眠気・熱感・嘔吐・下痢などです。またかえって痛みが強くなったり、痛みが移動することもあります。これらの現象は、からだが快方に向かう時に生じる反応で一時的なものです。体内の悪いものを体外に排出しようとする、からだの自然な働きですので心配はありません。
空腹時や睡眠不足時では、まれに立ち眩みや気分が悪くなったりします。しばらく、横になって休んでいれば大丈夫でしょう。気分が落ち着いたら、暖かいお茶で水分補給をしましょう。
毎日鍼灸をしても大丈夫ですか
毎日鍼灸をしても問題ありません。
ぎっくり腰など急性のものは、続けて施術をしたほうが効果がよいでしょう。
鍼灸の効果は、施術後すぐに自覚できるものもありますし、1日2日してからスーッと症状が軽減するものもあります。症状によって施術方法や加療期間も異なります。また、施術後の生活の過ごし方も影響しますので、からだに負担をかけない工夫も必要です。
どのくらい施術をすればよいですか
個々人の症状や体質によって異なります。
筋・筋膜性の緊張による肩こりや腰痛に対しては即効性がありますので、1、2回の施術で劇的に緩解することがあります。しかし、全く変化のない場合や少し改善しても症状がすぐにもどるよう時は、病の特徴もありますが、食事や睡眠・仕事・家庭環境などを見直すことも必要でしょう。
一方、慢性的な症状は幾つもの原因が長年積み重なっているケースが多く、すぐに結果の現れにくいものです。最初はできるだけ続けて施術を行い、様子をみながら週に2回・1回、月に2回・1回と徐々に間隔をあけていかれるのが良いでしょう。根気よく継続されることで体質が改善され、自然治癒力も高まりますので徐々に症状が取れてきます。慢性的な症状は3ヶ月を目安に考えています。
また、「心身一如」と言うように心や感情の状態も影響しますので、リラックスできる空間や時間を作ることも大切なことです。
東洋医学は「未病を治す」医療ともいわれています。病になる前に施術を行うということですが、転ばぬ先の杖というメンテナンスの側面もあります。このような考え方は、現代医学にはない鍼灸の魅力のひとつです。健康管理・疲労回復として週1、隔週、毎月1回と定期的に施術を受けられる方も多くいらっしゃいます。