スマホやパソコン作業の悪い姿勢は猫背になりやすい

猫背の人が増えている

子供の頃は姿勢が悪いと注意されますが、大人になってしまうとなかなか指摘される機会は減ってきます。来院される少なくない方が猫背や巻き肩の傾向にある印象です。

スマートフォンやパソコンの普及により、多くの人々が長時間これらのデバイスを使うことが猫背の主な要因の一つといわれますが、昔は猫背がなかったいえばそうでもなく、現代とは異なった生活環境や労働環境に起因すると考えられます。

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テイスティングをしながら四診(望聞問切)について考えた

ティスティングのプロセス

ワインショップに行くと世界各地のワインが所狭しと並んでいて、どれを選んだらよいのか躊躇したり、レストランではワインリストを見て何を注文したらよいか、迷った経験があるのではないでしょうか。

赤や白、ロゼ、スパークリング、甘口辛口、生産地、予算、店員さんのおすすめ、コマーシャルやネットの記事など、どのような基準でワインを選ばれるでしょうか。

テイスティングの経験とちょっとした知識があれば、好みの1本を選択できるかもしれません。

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産後ケアのための鍼灸(はりきゅう)

産後の不調について

産後の心身の不調は、出産後の体験や生活の変化に伴って起こる様々な身体的・心理的な症状や感情のことを指します。これらの症状は、産後うつ病や産後ストレス障害などの状態につながることもあります。

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鍼灸の施術で解毒(デトックス)は可能か

解毒、デトックスのイメージ

解毒(デトックス)とは

解毒(デトックス)は、体内から有害な物質を排除するプロセスであり、生理学的な作用は複雑で多岐にわたります。身体は自然なメカニズムを備えており、有害物質を排除し、体内の安定を保つために様々な方法で解毒を行います。

中毒を起こしたときに、その薬物のもつ作用への競合や分解、代謝、排泄などを通じて毒性を減少させること、また、薬物が生体内で代謝を受けてその作用が減弱もしくは消失することをさします。

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反り腰による腰痛に対する鍼灸施術

反り腰(そりごし)とは

反り腰、または腰の強い弯曲は、腰椎が過度に前方に曲がった状態を指します。この状態は、腰部の筋肉や靭帯、ファシア(結合組織、筋膜)に負担をかけ、不自然なストレスを腰にかけることがあります。

反り腰になると、腰椎の間にある椎間板に圧力がかかり、これが腰痛の原因となることがあります。反り腰は姿勢の不安定性を引き起こし、筋肉の不均衡を促進することがあり、これも腰痛の原因となります。

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オートファジーで解毒効果が期待できるか?

コロナ罹患後症状には、疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下などがあります。

罹患後症状は、罹患してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状の全般をさしています。

当院にもドクターショッピングをされて、来られる方が少なくありません。これらの症状に対するセルフケアとして、食事とオートファジーについて考えてみましょう。

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寒灸|大寒にはお灸をすえましょう

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寒灸について

「寒灸」ってどういう意味ですか?

ちょうど昼休み、テレビの制作会社から問い合わせの電話がありました。おそらく、いろいろなところに取材の電話をかけているのでしょう。「寒灸ですか。。?」突然質問されてもなかなかうまく答えられないものです。

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ダンサーの腰痛と鍼灸

ダンスのジャンルにはさまざまなものがあり、その内容(動き=使う筋肉)や練習法によってトラブルの生じやすい部位も異なってきます。バレエやコンテンポラリーダンスなどでは、足関節や膝、腰背部などの障害が比較的多くみられます。

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後頭下筋群への鍼施術

「後頭下筋群」とは耳慣れない用語かもしれませんが、先日、「後頭下筋群」に鍼をしてくださいとの要望がありました。なんでも、どこかの番組だったか、メディアで放送があったのだとか、、。すごい時代です。

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超音波装置と鍼|エコーは魚群探知機のようなものである

まずは、ヘミングウェイの「老人と海 (THE OLD MAN AND THE SEA )」から引用。

彼は水中のロープを垂直に保っておくのが誰より上手かった。この技術によって老人は、全ての 餌を望み通りの深さに正確に配置し、そこを泳ぐ魚を狙うことができるのだった。他の漁師たちは餌が流れに漂うことを気にしないから、一〇〇尋の深さを狙っているつもりが実際の餌は六〇尋の位置にあったりする。だが俺の腕は確かだ、と老人は考えた。(中略)

老人がふと見上げると、あの鳥が、また旋回を始めていた。「魚を見つけたな」彼は声に出して言った。海面を跳ねるトビウオはおらず、小魚が散らばる様子もなかった。が、老人が見ていると、小さなマグロが一匹跳ね上がり、空中で逆さになって頭からまた水に潜った。日光で銀色に輝くそのマグロが水中に消えてしまうと、次から次へとマグロたちが飛び上がり、四方八方に 跳ねまくった。水をかき回し、餌を求めて大きく飛び跳ねる。そして輪を描いて獲物を追い込もうとしていた。(石波杏訳)

青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/index.html

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