美容鍼|はりきゅうでインナービューティを目指しましょう

美容鍼について

美容鍼の施術風景

ウチのような治療院でも、施術中の会話ではテレビや雑誌で紹介された美容法やダイエットの話題になることがあります。それらの流行はめまぐるしく変わりますが、10年ぐらい前から注目された「美容鍼」は、いまでは市民権を得ているようです。鍼灸学校には美容を専門に学ぶコースもあるようで、さまざまな研究も進み、そのメカニズムも解明されつつあります。

顔面部の血流の改善により、しわ、たるみ、むくみ、くすみ、肌の艶、顔色の改善、目の疲れなどに効果が期待できると考えられています。

「美顔鍼」はちょっとしたブームになったので体験された方もいらっしゃるかと思います。直接、顔に鍼をするというのは、怖さと興味が半々という感でしょうか。

最近では、顔全体にハリネズミのようにたくさんの鍼を刺したり、電気(パルス)をかけたりと、絵的にはよりインパクトのあるようなものも目に付くようになりました。

有名なサロンやなんちゃって美容鍼など、賛否両論、様々な体験談をお聞きする中で、意外と東洋医学的に考えている施術が少ないような印象を持ちました。

美容鍼を東洋医学的に考える

東洋医学には蔵象という考え方がああります。「蔵」とは知覚としてとらえにくい内在した存在で、からだの内側にある臓腑器官などのことです。「象」とは外に現れている兆候を意味しています。

「内に有れば必ず外に形(あらわ)れる」という理論に基づくのですが、簡単にに言えば、内臓の働きや疲労が顔や体表に現れるということです。

また、東洋医学では望診という診断方法があります。姿勢や体格、皮膚の状態、顔色など視覚的に外観して体の状態を推測します。

顔面部であれば、やや青ければ寒邪により冷えが入っているとか、赤ければ熱により上昇しているかもしれないと判断します。

面部五位図

部位による診断では眉間では肺(呼吸機能)や神気を、鼻は脾胃の働き(消化器系)を想定して考えます。

上図は面部五位図といって、鼻を中心に五行配当しています。額が心、鼻が脾、左頬が肝、右頬が肺、顎が腎になります。ここまでくると、何が何だか分からなくなってくるかもしれないですね。

例えば、PMSや便秘で肌が荒れたり、寝不足や疲労によるクマや目がはれたり、飲みすぎや食べ過ぎで顔がむくむなどと考えると分かりやすいでしょう。

変化が望めるのであれば、顔に鍼を刺すだけでもよいですが、せっかく鍼灸を受けるのであれば、内側からだのバランスを整えて(インナービューティー)、さらに美容鍼(顔面部への施術)をするほうがより効果が高いと考えます。

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